今、古典が新しい!茨城県吟詠剣詩舞総連盟(茨吟連)

令和7年度茨城県芸術祭 第56回吟詠剣詩舞道大会盛会裏に終える

茨城県芸術祭は、昭和41年から始まり今年で60回の節目を迎えた。芸術の秋を彩る、県民の優れた芸術文化活動の成果を発表・展示する祭典で、12月14日まで茨城県内10市町村で計26の催事が開催されている。茨城県芸術祭傘下である第56回吟詠剣詩舞道大会は、茨城県東海村の東海文化センターにおいて、令和7年11月15日(土)秋晴れのもと盛大に開催された。この催事は毎年(公財)茨城県吟剣詩舞道総連盟と共同で開催している。

まずは合吟コンクールの模様から。出場組は50組。成績は次の通りです。実施要項の変更点(プログラムP12)として、今回は全員同時に発声しても可。と変更した。8組が同時発声で詠いだした。革新的で既存の概念に囚われない手法、いいと思います。

【合吟コンクール】※番号はプログラム№です

優勝 準優勝 第三位
烈公杯(三人立) №5 岳謙流吟道岳謙会 №14 岳謙流吟道岳謙会 №22 八洲流吟詠会
義公杯(五人立) №40詩吟朗詠錦城会 №44 水府流吟道 №47 八洲流吟詠会

優勝したチームへは、茨吟連理事長賞・茨城県知事賞・県議会議長賞・水戸市長賞などが贈られた。

烈公杯合吟コンクール(30組) 優勝 №5 岳謙流吟道岳謙会

 

※音響トラブルにより音響レベルが小さくなっておりますことお詫び申し上げます

 

義公杯合吟コンクール(20組) 優勝 №40 詩吟朗詠錦城会

※音響トラブルにより音響レベルが小さくなっておりますことお詫び申し上げます

 

【剣詩舞の部】11番

 

【吉田裕峰茨吟連理事長 ご挨拶】本日は第56回になりました茨城県芸術祭傘下の吟詠剣詩舞道大会にたくさんの方にお運び頂きまして御礼申し上げます。ありがとうございます。この大会は、私たち茨吟連主催でありますが、財団さんのご協力を戴きながら毎年華やかに盛大に開催されますこと大変うれしく思っております。この吟詠剣詩舞は、漢詩に節をつけ、そして舞う。大変高尚な芸術でございます。それに皆さんが携わっている。大変良いことです。このあと、幼稚園生が登場し、青少年の方も吟じます。また、本日のめだまであります構成吟舞『海潮のしらべ』日本は大変島の多い国であります。海に関わる歴史を、僅かですが吟詠と剣詩舞で綴ってみました。この催事が来年への活力となりますよう、ご声援宜しくお願いいたします。

 

【企画構成吟舞】

🔶第一部 子供たちの舞『未来への翔』

龍翔寺こども園(行方市)の皆さんです。指導は舞・朗誦ともに、水府流吟道吾風会会長の大川吾風先生です。弓野菜稲さん・原井咲和さんの『菅原道真作 九月十日』の吟詠のあと、会場いっぱいに響き渡る声で『三学』『吾汝語』『吾十有五にして』の三題を朗誦した。この量目を間違いもせずに諳んじて……子供は凄い!お見事!圧巻であった。

 

 

 

🔶第二部 令和七年度 優勝者吟詠

今年度の吟士権コンクール、LuckyFM茨城放送杯吟詠コンクール(現 LuckyFM杯吟詠コンクール)における各部門の優勝者が吟詠を披露した。今年度の優勝者の皆さん、なんてレベルが高いんでしょう。落ち着いて堂々とした立ち振る舞いの中での吟と和歌の披露、大変立派でした。お疲れ様でした。ここは出発点です。更なる精進は言うまでもないですが、併せて吟舞界の一翼を担うことを心にとどめて活躍されたい。タイトルに恥じない朗詠を期待しております。

 

 

 

 

🔶第三部 構成吟舞 『海潮のしらべ』

我が国日本は、約一万四千有余の島々からなる世界有数の島嶼国(とうしょこく)である。1位は約26万7千島のスウェーデン・2位ノルウェー・3位フィンランドと続き、日本は第7位に位置する。今回は、海に深く関わる漢詩や和歌18題を披露させていただきました。作・構成・監修は茨吟連理事長の吉田裕峰先生が携わっています。最後を飾る七言絶句『日本賛歌』は、吉田裕峰理事長自らが漢詩を創作しています。

 

おわりに

毎年好評を博しています特別番組構成吟舞『海潮のしらべ』いかがでしたでしょうか。日本郷土の景観の美や、海にまつわる歴史など、思い思いに感じ取っていただけた事とおもいます。そして、純真で清らかな幼稚園児のみなさんの発表には万感胸に迫るものがありました。園関係者の方々をはじめ保護者の皆さまのご協力の賜物と感謝申し上げます。吟舞会も少しずつ高齢化の波が押し寄せてきています。ご不便をおかけする点も多々あろうかと存じますが、どうぞ今後ともお力添えをいただきますようお願い申し上げます。本日はご来場誠にありがとうございました。年内の茨吟連主催の催事はこれをもちまして終了となります。会員はじめ関係者の方々のご支援ご協力に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。