今、古典が新しい!茨城県吟詠剣詩舞総連盟(茨吟連)

令和9年度吟士権コンクール課題決定!

令和9年度に行われます、茨吟連主催吟士権コンクール課題選定の時期となりました。令和8年9月12日(土)第2回常任理事会及び審査員会議において審議の結果、下記の通り決定しました。

【漢詩】 【和歌】
獄中の作 武市 半平太 久方の 紀 友 則
暁に発す 月田 蒙斎 ほろほろと 行 基
舟由良港に到る 吉村 寅太郎 銀も 山上 憶良
桂林荘雑詠諸生に示す その一 広瀬 淡窓 都をば 能 因
垓下の歌 項 羽 我が胸の 平野 國臣
峨眉山月の歌 李 白 この世をば 徳川 慶喜
折楊柳 楊 巨 源 やはらかに 石川啄木
清明 杜 牧 白鳥は 若山牧水

・課題の選定方法については、令和7年8月17日付のホームページ『令和8年度吟士権課題』で詳しく説明していますのでご覧ください。

・吟士権コンクールに先立ち、来る10月17日(土)午後1時より課題講習会をおこないます。どうぞご参加ください。

【音源 CD伴奏の選び方】

茨吟連主催の吟士権コンクールでは、漢詩は『絶句編11番』和歌は『馥郁編25番』を採用しています。以前、指定吟題の中から何を選ぶかという話しをしてますが、今回は『CD伴奏の選び方』について書いてみます。

最近の吟詠コンクールではCD伴奏を使うことが非常に多くなりました。伴奏は漢詩の雰囲気や詩の形(絶句・律詩・和歌・祝吟)に合わせて選ぶのが基本です。伴奏の雰囲気を、具体的に『勇壮・叙情・懐古・哀愁・風景・心情・旅情・静寂・荘重』と分かりやすく表示しているCDもあります。因みに私は雰囲気の次に、起承転結の入る個所がわかりやすい音源を選んでいます。オーケストラ伴奏編、西洋の管弦楽の重厚で壮大な感。と、邦楽器伴奏編、琴(箏)や尺八。どちらも漢詩や和歌を声高らかに吟じる声を引き立て、心情・情景のイメージをより自然に、かつドラマチックに膨らませて、調子や雰囲気を支えてくれます。あとは、自分の声の高さ(音程・本数)に合わせて選びます。かつてはコンクールに挑戦する私たちに琴と尺八が生で伴奏をくれました。琴は調絃を要するため二面必要でしたので二人。尺八も竹を交換し音の高さをかえる為やはり二人体制だったように記憶しています。思い起こすと長時間にわたる伴奏を心地よく演奏してくださいました。生伴奏が当たり前だった吟舞界も、今やCD音源が主流となり、まさに有為転変の感を深くする。

【吟じ出しは前奏を頭の中で詠う】

吟じ出しは、いつも不安を感じるものです。マイクの前では、声を出して口ずさむことはできませんが、頭の中で伴奏に自分の声を重ねてみてください。勿論、稽古の時には自分だけに聞こえる程度の小さな声を出してもかまいません。コンクールでマイクの前に立った時には、伴奏が吟じ出す前の主音を引っ張ってくれますので、その音を頭の中で一緒に詠うことが、正しい高さでの吟じ出しにつながります。大切なことは、自分の声だけにたよらず、常に伴奏の音を聴きながら呼吸と声を同調させることです。拙い一人の吟者としての考えですが、参考になれば幸いです。