今、古典が新しい!茨城県吟詠剣詩舞総連盟(茨吟連)

県芸術祭 第54回吟詠剣詩舞道大会開催される

令和5年11月19日(日)東海文化センターにおいて茨吟連今年最後の行事であります茨城県芸術祭第54回吟詠剣詩舞道大会が開催されました。合吟コンクール、一般剣詩舞、企画構成吟舞の模様をまとめました。

茨城県芸術祭は、県民の皆様の優れた芸術文化活動の成果を発表・展示し、鑑賞する機会を提供する事により、心豊かで潤いのある生活を実現する事を目的として、昭和41年から開催されている歴史ある芸術祭です。今年で58回を迎える茨城県芸術祭は、茨城県近代美術館で開催した『美術展覧会』を皮切りに9月30日(土)より開幕しています。県内各地の会場に於いてたくさんの芸術文化作品に触れることができます。最終は令和6年1月7日(日)です。是非ご鑑賞ください。

 

♦合吟コンクール

優勝 準優勝 第三位 出場組数
烈公杯(3人立) 21番 詩吟朗詠錦城会 24番 岳謙流吟道岳謙会 33番 水府流吟道 34組
義公杯(5人立) 51番 詩吟朗詠錦城会 35番 岳謙流吟道岳謙会 47番 八洲流吟詠会 19組

烈公杯 優勝 21番 詩吟朗詠錦城会『菊  花』

 

 

 

 

 

 

 

義公杯 優勝 51番 詩吟朗詠錦城会『菊  花』

 

 

 

 

 

★ 合吟の練習では全員が音程をそろえる事です。正確な音程の吟者同士でもお互いの声を聞きながら吟じないと音程は同じになりません。次に一句一句の頭尾をそろえる事。止め方つまり語尾の長さを決めて練習を積まないとまとまりません。ここをクリア出来れば句の出だしも揃うはずです。勿論声量も大切です。先導者の技量も得点を大きく左右する要因で責任重大です。茨吟連での合吟コンクールは唯一この県芸術祭のみです。全てにおいてそろってないと高得点を出すのは難しく、独吟より難しいのではないでしょうか。是非来年も頂点を目指し頑張ってください。

♦一般剣詩舞の部(13番)

 

 

♦式  典

茨吟連理事長ご挨拶 吉田裕峰

芸術文化の秋そして吟詠剣詩舞の秋!今回も関係する皆様に多大なるご支援・ご尽力を頂きました事、御礼申し上げます。企画構成吟舞は、ご案内の通り『長久保赤水物語』去年の吟道大学講座の題目を取り上げました。今日は長久保赤水顕彰会会長の佐川春久先生がいらしてます。新たな試み、大道具・小道具ではなく映像でご案内します。どうぞご期待ください。大変感動して頂けると思います。

 

ご来賓の先生方には、遠方よりお越しいただきご祝辞を頂戴いたしまして誠に有難うございました。

霞朗詠会会長 鬼澤霞先生

詩吟朗詠錦城会会長 城戸城濤先生

長久保赤水顕彰会会長 佐川春久先生

水戸市長 高橋靖様(代読)水戸市文化交流課長 上原純大様

東海村村長 山田修様(代読)茨吟連事務総局長 冨岡城昶

 

♦企画構成吟舞  逆境の中で頭角を現す「長久保赤水」物語   作・演出 早川 貴陽

長久保赤水(1717~1801)は江戸時代の儒学者にして地理学者であり、第6代水戸藩主治保公の侍講(教師)を務めた人物です。現在の茨城県高萩市赤浜に生まれ、幼いころに弟を亡くし、9才で母親と死別。さらに、11才で父親が病没。その後、継母に育てられた。日本の夜明けを導いたと言っても過言ではない赤水が、逆境の中で頭角を現し日本地図の先駆者として、名を遺すまでになった人となりを吟詠と詩舞で表現しました。どうぞご覧ください

 

 

 

 

近年NHKで放送され知名度じわり めざせ大河ドラマ‼ 茨城県高萩市が運営する公式YouTubeチャンネルも是非ご覧ください。また、長久保赤水が遺した関係資料693点が令和2年3月に国の重要文化財に指定され、高萩市歴史民俗資料館に展示されています。赤水の日本地図の展示がメインで、好きな方は楽しめると思います。

赤水には、仁義礼智信など『人生訓』もあり、人のあるべき姿を教えています。赤水は藤田幽谷(東湖の父)に大きな期待をかけ、大切に教育しています。天の声に耳を傾けつつ、生涯学習の背中を見せ生きた人物です。地道って大事ですね~~

昨年の吟道大学講座のテーマ『長久保赤水』が、今年は吟と舞で構成され充実した芸術の祭典へと展開した。実にあっぱれ!!見事な企画でした。毎回思う事ですが、今回も学ぶ点が多々あり大変勉強になりました。台本をはじめ、上演に向けてたくさんの時間を費やしご尽力くださいました先生方に感謝いたします。有難うございました。皆さん早朝より大変お疲れ様でした。では、深まりゆく秋を存分に楽しみましょう。

茨吟連の本年の行事に伴うホームページ更新は、本日の県芸術祭をもちまして最終となります。本年も会員の皆々様には多大なるご支援・取材へのご協力等を賜り感謝致します。有難うございました。来年もよろしくお願い致します。少し早いですが、どうぞ、良いお年をお迎えください。