今、古典が新しい!茨城県吟詠剣詩舞総連盟(茨吟連)

第38回吟道大学講座及び第49回吟士権コンクール決勝大会開催される

8月27日(日)茨城県東海村の東海文化センター大ホールに於いて、第38回

吟道大学講座が開催されました。今年度の受講者は581名で、5年前に比べ

100名減ではありますが、現会員の約半数近くの方が講義を受けた事になり

ます。学んだ事を充分に生かすため、自分なりに研究を重ね、そして実践に取

入れ、明日へと繋げていただけると幸いです。

 

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東海文化センター大ホール

講師の山元錦城先生

 

《講  演》

講師は、詩吟朗詠錦城流宗家の山元錦城先生にお願いをし、日本語のリズム

「邦楽における語りと間」と題して約90分のご講話をいただきました。

山元錦城先生は、平成25年に文化庁長官表彰を受賞、翌26年には春の

褒章で藍綬褒章を受章されております。

講演は、雨情・藤村・鴎外など、歴史に名を残した作品を教材に、学校教育

では学べなかった「日本語の語りの規則」を、分かりやすくお話しして

くださいました。語頭語尾をハッキリと吟じる。「間」は表現のしどころ。

「間」を大事にしないと人は感銘しない。そして第一に声を作り上げる事。

とくれば次回「発声に関する理論」を拝聴してみたいと思ったのは私だけ

ではないのではないでしょうか。

長岡理事長の森繁節「知床旅情」で『二音の還』を実践したあと、城戸城

濤先生がご当地大洗の民謡「磯節」で最後を締めくくり、拍手・拍手の嵐、

あっという間の90分でした。

山元錦城先生、本日は有難うございました。まだまだ暑い日が続きます。

お忙しい毎日、どうかお身体に気を付けてお過ごしになりますように。

またお会い出来る事を願っております。

 

《第49回吟士権コンクール決勝大会》

正午からは、第49回吟士権コンクール決勝大会が行われました。

このコンクールは、茨城県の吟士権選抜で、吟道に親しむ場を提供する事で

日頃の吟道精神の成果を発表する機会を与え、吟道の普及発展を目指す事を

目的に行われているものです。

この決勝大会では、各地区予選(出吟者530余名)を勝ち抜いた幼少年から

シニア世代までの106名が、見事な吟詠と和歌を披露しました。

昨年より、決勝大会の伴奏がCDになった事もあり、一段と臨場感あふれ

る聴き応えのあるコンクールとなりました。成績は次の通りです。

優勝 準優勝 第三位
幼少年部  大嶋希海  松木花音  長峯華奏
青壮年部  大砂美絵  大根久枝  潮田マリーアン
一般一部  髙野つね子  豊嶋梅加  関根 廣
一般二部  飯田佳代子  野口幹子  須藤武司
一般三部  阿部愛子  照沼京子  狩野克子
【シルバー大賞】  宮本 曻
和歌一部  山形美知子  髙野つね子  大根久枝
和歌二部  河野きよ子  大内八重子  阿部愛子

 

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幼少年部優勝 大嶋希海(のぞみ)さん

 

 

 

 

青壮年部優勝 大砂美絵さん

 

 

一般三部優勝 阿部愛子さん

 

 

 

一般二部優勝 飯田佳代子さん

 

 

一般一部優勝 髙野つね子さん

 

 

和歌二部優勝 河野きよ子(かわの)さん

 

 

和歌一部優勝 山形美知子さん

 

 

シルバー大賞を受賞した宮本 曻さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入賞された皆さん、誠におめでとうございました。更なるご活躍を期待し

ております。又、惜しくも賞を逃した方は、来年再びこの舞台で披露でき

ます事を切に願っております。役員の皆さんはじめ、会場へお起こしの関

係者の皆さん、本日はお暑い中、早朝より大変お疲れ様でございました。